About Faceを読む(導入編)
アランクーパーの名著About face初版の日本語訳。国会図書館以外ではもう見つけることすらままならないこの書籍を上司が貸してくれた。
そして時代は流れ、About faceは既に第四版が出ている。日本語訳や第三版までで止まっている上に中古で27,000円超えという状況だが、英語版ならKindleで3,500円出せば買える。英語ができないと質のいい情報にはアクセスできないという状況を端的に物語っているようで辛い気持ちになる。最近エラーログ以外で英文を読んだ記憶なぞない。
しかしそうも言っていられないし、何よりもあのアランクーパー先生の書籍なのだ。PdMとしては読まないわけにはいかない。ということでやっていく。一体何ヶ月かかるのだろうか。。。
About face
まず"About face"という聞いたことのない熟語の意味を調べた。Google日本語訳によれば「顔について」らしい。が、どう考えても書籍のタイトルとして「顔について」はおかしい。よくよく調べてみると(ぐぐってみると)こんなページがヒットした。
Definition of about-face 1: a 180° turn to the right from the position of attention 2: a reversal of direction 3: a reversal of attitude, behavior, or point of view
日本語だと「回れ右」「転向」といった語が近いニュアンスのようだ。さて何からの転向なのだろうか。 開発者やデザイナーではなくユーザー目線で考えようというありきたりな話かな。何はともあれ読み進める。
目標志向のデザイン
まずすべてのユーザーインターフェイスはユーザーの目標(Goal)を達成できるものでなければならない。もっと言えばユーザーの目標をそのままインターフェイスデザインに落とし込まないといけない。
さて目標とは何か。結論は「時と場合によるので一意には言えません」というありがちなものだ。ただし目標とは何"ではない"か、それはどのように特定するべきかという話はされている。 ただ読んだ内容を転記していても著作権的に問題があるし何よりも新規性が無い。そこで私自身が悩んでいる問題を解決してくれるアプリケーションのデザインを策定する中で、About faceに書かれていることを実践することにした。
日報をつけるのがめんどくさい
うちの会社では半期に1回のペースでいわゆる360度評価を受ける。その際に自己申告で「この半期はこんなことをやりましたよ」というのを上司や同僚が見やすい形で残しておくことは評価上有利に働く可能性が高く、また自身でふと「あぁ俺こんなことやってたなぁ」と振り返ることでエモくなれるため、日報をつけることはそれなりに意義がある。
私が日報をつけるパターンは主に
- 朝イチに昨日やったこととその感想、今日やることを書く
- 就業前にその日やったこととその感想、明日やることを書く
の2つであった。しかしなんだか最近仕事が忙しく、朝イチや就業前にも普通に会議が入っていたりして日報をつけるのが億劫になってしまった。これは良くない。
そこでコアコンセプトとして以下を持つアプリケーションを作ることにする。
参考:
- 誰が:スケジュールが埋まりがちなサラリーマンが
- 何を:自分の実績や底に対する感想をまとめた日報を
- いつ:毎日
- どう:手軽かつ簡単に書ける
さてこれは完遂できるのだろうか。我ながら不安ではあるが、楽しみもある。